伝統的なあっさり路線が根強かった天文館のラーメン界に、鮮烈な革命をもたらしたのが「ラーメン豚とろ」だ。希少部位である豚の首肉(豚トロ)を秘伝のタレでじっくりと煮込み、口に入れた瞬間に雪のようにとろける極上のチャーシューを完成させた。
濃厚でありながら雑味のない豚骨スープに、香ばしい揚げネギと焦がしニンニク油(マー油)が絶妙なアクセントを加える。コシのある中太麺が濃厚な脂の甘みを引き連れて口内を満たす瞬間は、まさに至福の一言だ。
深夜2時を過ぎても、山之口本通り周辺にはこの強烈な旨味を求める人々が長い列を作る。南国の夜の胃袋を完全に掌握した現代の看板店である。