東急文化会館を語る上で欠かせないのが、最上階に設置されていた「五島プラネタリウム」と、1階・2階を占めていた大劇場「渋谷パンテオン」の存在です。
最上階の直径約20メートルのドーム内に設置された五島プラネタリウムは、民間施設としては日本屈指の規模を誇り、ドイツ・カール・ツァイス社製の最高峰投影機「ツァイスIV型」が導入されました。解説員の生の声による丁寧で温かみのある星座解説は名物となり、開館からの総来館者数は1,500万人以上を記録。デートスポットとしても子どもたちの教育の場としても絶大な人気を博しました。
一方、1,100席を超える巨大映画館「渋谷パンテオン」は、70mmフィルムの大迫力上映が可能な東急洋画チェーンの総本山でした。『2001年宇宙の旅』『スター・ウォーズ』『タイタニック』といった歴史的大作が封切られるたび、館外の明治通り沿いまで何重もの長蛇の列ができた光景は、映画ファンの間で今も語り草となっています。