テレビの視聴スタイルが多様化した現在、TVerやFODといったプラットフォームを通じて、往年のホラー作品が再注目を浴びている。スマートフォンやタブレットの画面という、視聴者と作品との物理的・心理的距離が近い環境で鑑賞することにより、当時のテレビ画面越しとは異なる新たな恐怖体験が生み出されている。
イヤホンを装着して視聴することで、鶴田監督らが仕掛けた微細な環境音や息遣いがダイレクトに脳を揺さぶる。デジタルリマスターされた鮮明な映像の中で鮮やかに浮かび上がる「赤い服の女」の姿は、若い世代の視聴者にとっても新鮮かつ強烈なインパクトを与え続けている。長年愛されるコンテンツの強靭さを物語る現象だ。