変化の芽は、まず都市部の食文化とライフスタイルの現場で芽吹いた。都内や横浜、大阪に点在する南米・欧州系のコンセプトショップでは、名物のコーヒーや焼き菓子とともに、店員と客の間で交わされるやり取りそのものが価値として評価されている。
「ここ数ヶ月で、お客様の反応が明らかに変わりました」。代々木公園近くで小規模なカフェを営む店主は語る。訪れる客の多くは20代から30代のワーカー層だ。デジタル画面を通じた文字情報に埋もれる日常の中で、声に出して交わす一言の響きが、精神的なリフレッシュとして機能しているという。