かつて全国の街道沿いや駅前で親しまれたサークルKサンクス。赤と紫、白のトリコロールが印象的な店舗に足を踏み入れると、レジ脇の保温ケースには常に黄金色に輝くチキンが並んでいた。夕暮れ時になると店内に立ち込めるスパイシーな香りに、ついつい小銭を握りしめて注文してしまった経験を持つ人は少なくないはずだ。
単なる空腹満たしではない。パリッとした薄皮の歯ざわり、直後に押し寄せる濃いめのブラックペッパーとハーブの刺激。その完成された味わいは、他チェーンの追随を許さない熱狂的なファンコミュニティを形成していた。