あどけない少女から円熟味を帯びたトップランナーへ。そのビジュアルや立ち振る舞いの変化は目覚ましいが、本質的な芯の強さは初期から一貫している。デビュー当時の彼女を知る関係者は、小柄な身体から放たれる声量の凄まじさと、役柄に憑依するかのような集中力に早くから舌を巻いていた。
テレビで見ない日はない現在の華やかなポジションに至るまでには、決して短くない雌伏の時があった。舞台のオーディションを数十回受けては落選を繰り返した思春期。しかし、その挫折の数々が彼女のハングリー精神に火をつけた。歌唱指導の現場で徹底的に鍛え上げられた喉と表現技術は、現在のあらゆる映像作品で深みとなって結実している。
過去の秘蔵エピソードとして特筆すべきは、ステージ上で見せる異常なまでのプロ意識だ。体調が万全でない日であっても舞台袖から一歩足を踏み出せば完璧なパフォーマンスを披露し、観客を誰一人失望させなかった。昔の過酷な劇場暮らしで培われた基礎体力とメンタリティが、過密なドラマ撮影の現場でも揺るがない現在のタフさを支えている。