今年の選考で最も波紋を呼んだのは、ストリーミングチャートで首位を独走した若手ソロアーティストの落選だ。NHKは「今年の活躍」「世論の支持」「番組の企画・演出」の3点を柱に選考を行うと公表している。しかし、蓋を開けてみれば、ネット上で圧倒的な数字を誇るアーティストが落選し、逆に知名度の低い新人が滑り込むというねじれ現象が起きている。
「ネットで流行っているから」という理由だけで選ばれたアーティストが、本番で視聴率を取れないという過去の苦い経験が、NHKを慎重にさせたのだろうか。デジタル上の熱狂と、テレビを見る層の乖離。その溝を埋められなかったアーティストたちが、今回のリストからこぼれ落ちた形だ。