アウトドアの現場でアブに襲われた際、パニックに陥る前に実践すべき行動パターンは明確だ。一刻も早く毒素を体外へ追い出し、患部の炎症連鎖を断ち切らなければならない。
最優先すべきは、清潔な流水による徹底的な洗浄だ。アブの唾液には血液の凝固を防ぐ物質や痛みを引き起こす生理活性物質が大量に含まれている。傷口を指で強く挟み、血や浸出液とともに毒素を押し出すように洗い流す。もし手元にポイズンリムーバーがあれば、直ちに使用して物理的に毒液を吸引・排出するのがベストだ。
毒液を抜いた後は、保冷剤や氷、冷水で患部を芯から冷やす。冷刺激は血管を収縮させ、腫れと痒みの伝達物質の拡散を劇的に遅らせる効果がある。NHK健康チャンネルの解説でも紹介されている通り、「温める」のではなく「徹底して冷やす」ことが初期の皮膚炎を抑え込む鉄則である。