朝、人間が覚醒して立ち上がるとき、体内では血圧を維持するために自律神経が瞬時に働く。血管を適度に収縮させ、重力に逆らって脳へ十分な血液を送り届けるためだ。しかし、この自動調整スイッチがうまく作動しないと、立ちくらみや激しい倦怠感、激しい頭痛が襲いかかる。これが自律神経失調症の一種として現れる典型的な生体反応である。
周囲から見れば「ただ横になっているだけ」に見えるかもしれない。だが当事者の子供にとっては、高熱を出してインフルエンザに倒れている時に無理やりマラソンを走らされるような過酷な負荷がかかっている。小児科の臨床現場でも、本人の怠惰として叱責され続けた結果、自己肯定感を著しく損ない、心身ともに限界を迎えてから運び込まれるケースが後を絶たない。