当然、ここに至る道のりが平坦だったわけではない。一人ひとりの特性に合わせた個別の指導計画を作成し、日々変化する生徒のコンディションに寄り添う作業は、膨大な労力を要する。安全管理と挑戦の機会のバランスをどこで取るか、教員間の議論が深夜まで続くことも珍しくなかった。
「私たちが生徒の可能性に限界を決めてはいけない」。現場を支えるベテラン教員は語る。試行錯誤を繰り返しながらも、生徒が自力で壁を乗り越えた瞬間の笑顔が、すべての苦労を吹き飛ばす。教員自身のマインドセットの変化こそが、この革新的な教育環境を支えるエンジンとなっている。