かつてステレオタイプとして語られた「精神的に不安定な風俗嬢が通う場所」という偏見は、今の現場には通用しない。取材に応じた支援団体のスタッフによれば、近年相談に訪れる女性の約3割は、医療従事者、教育関係者、IT企業の総合職、公務員など、世間的には「自立した堅実な女性」とされる層だという。
彼女たちに共通するのは、責任の重い職場環境と、完璧主義ゆえの深刻な社会的孤立だ。職場で本音を言えず、家族にも弱みを見せられない環境下で、「自分の金でしか買えない、一切の批判をされない絶対的承認空間」としてのホストクラブが決定的な救済に見えてしまう。一定の収入と信用力があるからこそ、カードの限度額まで一気に使い込み、破滅へのスピードが速まるという皮肉な構造が存在する。