毎週日曜の夕方、日本テレビから全国の茶の間に届けられた大喜利コーナーは、単なる演芸の枠を超えたモンスターコンテンツだった。放送業界においても、台本に依存しすぎない即興の掛け合いで視聴率を叩き出す手法は、後のバラエティ番組の構造に決定的な影響を与えた。
司会者と回答者という立場を超えて、桂歌丸の絶妙なフリに対して三遊亭楽太郎がコンマ数秒で返答する。そのスピード感と切れ味は、ジャズの即興演奏にも似た緊張感と爽快感を生み出した。大衆芸能としての落語を、テレビというメディアに適合させつつ、伝統の粋を損なわずに大衆へ届け続けた功績は計り知れない。