関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)の北の玄関口としての役割を果たす三山木エリアは、先端技術の社会実装の場としても異彩を放つ。2026年から段階的に導入された自動運転コミュニティバスは、駅前ロータリーを起点として周辺住宅街や研究機関、医療施設を結ぶ足として完全に定着した。
スマートフォンの専用アプリやICカードで手軽に呼び出せるオンデマンド型モビリティや、電動キックボード・シェアサイクルのポートが駅前に集約されている。高齢者の買い物支援から学生の移動コスト削減まで、移動のハードルを劇的に下げる取り組みが日々の暮らしに自然と溶け込んでいる。行政主導の過剰な実証実験にとどまらず、地元住民が日常の交通手段として使いこなしている点が、この街のスマートシティ構想の真骨頂と言える。