紙幣の価値は、その「コンディション」によって天と地ほど変わる。貨幣学の視点からも、紙幣の保存状態は査定額を決定づける最重要ファクターだ。
折り目やシワ、角の折れ、皮脂による汚れ、湿気によるカビや変色は、買取価格を大幅に下げてしまう。もし珍番号や初期発行の諭吉を見つけたら、絶対に素手で触り回さず、専用のプラスチックケースや専用アルバムに保護することが鉄則だ。
アイロンをかけてシワを伸ばそうとする行為は厳禁である。熱による用紙の傷みや光沢の変化はプロの目をごまかせず、かえって「修復跡あり」として大幅な減額対象となってしまうからだ。現状のまま、丁寧に保管することこそが価値を守る唯一の方法だ。