ダンボール冷蔵庫作りは、単なる週末の思い出作りにとどまらない。現在、文部科学省が教育改革の柱として強力に推進しているのが、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)を横断的に学ぶ「STEM教育」だ。
直方体の展開図を頭の中で描き、扉がスムーズに動くヒンジの角度を計算し、氷が落ちる傾斜角を試行錯誤する過程は、まさにプログラミング的思考や力学の基礎そのものだ。市販の完成品おもちゃを買って与えるだけでは得られない「なぜ動かないのか」「どう直せばいいのか」を考えるプロセスこそが、自発的な探究心を育む。こうした教育的価値の高まりを受け、知育玩具・手芸産業においても、ダンボール加工用の安全カッターや専用ジョイントパーツなどの関連商品が拡充を見せている。