これまで「男勝り」や「ボーイッシュ」といった言葉で片付けられがちだったスタイル。しかし、現在のトレンドはそれらとは根底から異なっている。
かつてのボーイッシュが「男性的な要素を取り入れる」という受動的な対比構造であったのに対し、今のムーブメントは「性別の概念そのものを意識しない」フラットなアプローチだ。オーバーサイズのテーラードジャケットに繊細なシルクインナーをあわせる。短く切り揃えたショートヘアに無骨なエンジニアブーツを履きつつ、透明感のあるナチュラルメイクを施す。そこにあるのは、誰かのための男装でも女装でもない。
自分の身体と感性にフィットするものを、ただ自由に組み合わせる。この洗練された美的感性が、世代を超えて共感を呼んでいるのだ。