文豪ブームの火付け役として外せないのが、KADOKAWAが展開する大人気作品『文豪ストレイドッグス』だ。実在の作家をモチーフにしたキャラクターたちが、自作の名を冠した異能力で戦うダークファンタジーの世界観は、若年層の心を瞬時に掴んだ。「人間失格」や「羅生門」といった名作が、ダイナミックなアクションとバトル演出によって、身近なエンターテインメントへと生まれ変わったのである。
また、人気ゲーム作品『文豪とアルケミスト』の功績も大きい。プレイヤーが特務司書となり、侵蝕者から文学書を守るために文豪たちを転生させるこの作品は、作家同士の師弟関係やライバル関係など、史実に基づいた丁寧な人間模様を描き出した。アニメーション産業との強力なタッグにより、単なるキャラクター消費にとどまらない深い文豪愛を育む土壌が完成した。