なぜ、これほどまでにエステの価値が揺らいでいるのか。最大の理由は、美容皮膚科やクリニックで行われる「美容医療」が、あまりにも身近になったことだ。かつては一部の富裕層や深刻な悩みを抱える人のものだったレーザー治療やボトックス注入、肌質改善を促す注射(スキンブースター)が、今や数千円から数万円で手軽に受けられる時代になった。
「1回2万円のエステに月1回通うなら、3万円のピコトーニングを1回受けた方が確実にシミが薄くなる」。こうした実体験に基づく口コミが、エステの緩やかな効果を「意味がない」と感じさせる決定打となっている。医療従事者による科学的アプローチと、リラクゼーション目的のエステ。その効果の差が白日の下に晒されたのだ。