文部科学省が推進する現代の学習指導要領は、個別最適な学びやICT教育、徹底したハラスメント防止と生徒のプライバシー保護を主軸に置いている。体罰は論外であり、指導の一線を超えれば厳しく処罰される。理不尽な校則は「ブラック校則」として次々と見直され、学校現場のホワイト化は急速に進んだ。
しかし、Z世代の若者に話を聞くと意外な反応が返ってくる。「ルールに縛られない昭和の泥臭さが羨ましい」「本気で叱ってくれる大人が周りにいない」という声だ。もちろん体罰や不合理な抑圧を望むわけではない。だが、傷つくことを恐れて表面的な関係に終始しがちな現代教育に対して、昭和の学校が持っていた熱量への憧れが透けて見える。