近年の博物館ブームを牽引しているのは、学術研究にとどまらない多角的なメディア展開だ。大ヒット映画『シン・ウルトラマン』の劇中に登場する巨大生物や怪獣の造形美は、実はこうした自然史系博物館が保管する生物標本や古生物学的知見が深くバックボーンに存在している。
また、NHKスペシャルなどの科学ドキュメンタリー番組でも、当館の研究員が解説を務める機会が増加した。さらに公式YouTubeチャンネルを通じた積極的な情報発信は、これまで博物館に足を運ばなかった若年層や遠方のファンをも惹きつけている。
エンターテインメントと学術をブリッジする現代の博物館学は、敷居の高い学問空間を「誰もが楽しめる知のテーマパーク」へと進化させたのだ。