何事も卒なく80点レベルでこなせる「要領が良い人」は、20代のうちは周囲から重宝されます。しかし、ここに大きな落とし穴が存在します。苦労せずに成果を出せるがゆえに、1つの分野を極める前に次の業務へと関心が移りやすく、「替えがきく便利な人材」にとどまりやすいというデメリットです。
一方で、不器用な人は複数のタスクを器用にこなすことが苦手な反面、関わった1つのテーマを徹底的に掘り下げます。他人が1時間で終わらせる作業に3時間かける中で、独自の工夫やノウハウを蓄積していくため、気づいたときには他者が追随できない突出した専門性(一芸)を獲得しています。
ジェネラリストがAIや自動化ツールに代替されやすい現代において、泥臭く培った固有のスキルや深い洞察を持つスペシャリストこそが、市場で極めて高い価値を持つようになります。