総額ランキングの上位陣が盤石に見える一方、直近の実質GDP成長率や地域経済のモメンタムに目を向けると、明確な「勝ち組」へと名乗りを上げた意外な県が浮上しています。その筆頭が、熊本県と北海道です。
熊本県は、TSMC(台湾積体電路製造)の進出を契機とした菊陽町周辺への半導体サプライチェーン集積により、関連企業の設備投資、物流拠点の新設、地価上昇、そして給与水準の大幅な引き上げが連鎖しました。関連産業の波及効果は単一自治体の枠を超えて九州全体に及び、県内総生産の伸び率は全国トップクラスを記録しています。
同様に、次世代半導体量産を目指すラピダス(Rapidus)の工場建設が進む北海道・千歳市周辺も、巨額のインフラ整備と関連技術者の流入が続いています。これらに加えて、歴史的な円安基調を追い風にしたインバウンド消費の爆発的拡大が、京都府や沖縄県、福岡県の第3次産業を力強く押し上げています。