まず根本的な分類から整理しよう。アメフラシもウミウシも、生物学的には「腹足類(ふくそくるい)」と呼ばれるグループに属し、カタツムリや貝の仲間だ。しかし、進化の過程で貝殻を退化させたプロセスが異なる。
アメフラシは「無楯類(むじゅんるい)」に分類され、実は体内に薄くて柔らかい貝殻の名残をひっそりと隠し持っている。これに対して、ウミウシは「裸鰓類(らさいるい)」などが主流で、完全に貝殻を捨て去った。つまり、見た目は似ていても、進化の歴史においては別々のルートを歩んできた「遠いいとこ」のような関係なのだ。