駅近くの商店街で長年店を構える店主に話を聞いた。「博覧会や新しい施設ができるのは街が賑わって良いことだ。ただ、昔からの馴染み客が安心して買い物を続けられる雰囲気が残るのか、少し心配もある」。地域ニュースで報じられるメガプロジェクトの陰で、長年培われたコミュニティをどう維持するか、暗闘が続いている。
一方、最近引っ越してきた子育て世代の女性は「公園や道路が綺麗に整備されるのは大歓迎。ただ、地価が上がって家賃や物価が高騰すると若い世代が住みにくくならないか」と吐露する。期待と不安、活気と戸惑い。現地取材で見えてきたのは、都市の過渡期特有の複雑な感情だった。