警察は傷害および器物破損の容疑で本格的な捜査を開始し、事態は書類送検へと発展する。球団側が下した決断は、シーズン残りの「無制限出場停止処分」という極めて重い罰則だった。数億円規模の参稼報酬減額と減給処分が科され、球団の看板を背負う者としての代償はあまりにも大きかった。
しかし、この処分決定に至る水面下では、球団幹部と弁護団による激しい議論が交わされていた。被害者側との示談交渉は難航を極め、一時は解雇処分すら検討されたという。最終的に示談が成立し、不起訴処分(起訴猶予)となったものの、失われた信用を回復する道筋は一切見出せないままだった。読売ジャイアンツが下した厳しい裁定は、コンプライアンス遵守を社会にアピールする防波堤でもあった。