私たちは毎日、無数のレコメンド機能に囲まれて暮らしている。動画配信サービスも、SNSも、ECサイトも、すべてが「過去のあなた」を分析した結果を突きつけてくる。それは極めて快適だが、同時に息苦しくもある。自分の興味の枠の外にあるものと出会う機会が、徹底的に排除されてしまうからだ。
こうした閉塞感を打ち破るものとして、この選書サービスが再評価されている。他人の脳内を経由して届けられる本は、時に自分では絶対に手に取らないようなジャンルであることも多い。しかし、それこそが凝り固まった思考をほぐす特効薬になるのだ。