西野七瀬演じる黒島沙和が真犯人として浮上した瞬間、お茶の間には歓喜と落胆が同時に押し寄せた。彼女の持つ「可憐な女子大生」という表の顔と、猟奇的な殺人鬼という裏の顔のギャップは、多くの視聴者に強烈なトラウマを植え付けた。しかし、この結末には当時から賛否両論が渦巻いていたのも事実だ。
「綺麗すぎる解決」を望んでいたファンにとって、彼女のサイコパス的な動機はやや唐突に映ったかもしれない。だが、それこそが制作者側の狙いだったのではないか。論理的な整合性よりも、人間の心の底に潜む「理解不能な悪意」を描き出すこと。その不条理さこそが、今もなお語り継がれる最大の要因なのだ。