激昂したエースは赤犬へ渾身の炎を放ちますが、そこで突きつけられたのは残酷な悪魔の実の能力差でした。赤犬の「マグマグの実」は高熱のマグマを生み出し、火をも焼き尽くすマグマとして「メラメラの実」の上位種に位置づけられていたのです。
攻撃をねじ伏せられ、体勢を崩したエースの隙を見逃さず、赤犬は即座に標的を疲弊しきったルフィへと変更します。弟の命が奪われる刹那、エースは一切の迷いなく自らの肉体を盾にして割り込みました。
赤犬のマグマの拳がエースの胸を容赦なく貫通。続く第574話「ポートガス・D・エース死す」において、エースはルフィの腕の中で「愛してくれて……ありがとう!!!」と言い残し、20年の短い生涯に幕を閉じました。挑発への反発から始まった一連の衝突は、最愛の弟を守り抜くという究極の自己犠牲へと着地したのです。