宇宙開発からEV、AI分野までを席巻するイーロン・マスクの働き方は、異軌の行動力に満ちている。問題が発生した瞬間、彼は役員室を飛び出し、テスラやスペースXの工場床に寝泊まりしながら現場の作業員と共に数分単位で意思決定を下していく。
同様の泥臭さとスピード感を持ち合わせているのが、ソフトバンクグループを率いる孫正義だ。かつてブロードバンド事業へ参入した際、規制の壁にぶつかるやいなや、即座に担当省庁へ乗り込んで直接交渉を行ったエピソードは有名である。彼らに共通するのは、「リスクを分析する時間があるなら、リスクを打ち消すためのアクションを今すぐ起こす」という極限の現場主義だ。先端のIT業界において、思考の遅さはそのまま淘汰を意味する。