ハローキティ誕生50周年という巨大なアニバーサリーイヤーを終えた2026年、市場の懸念は「特需後の反動減がどれほど深くなるか」の一点に集まっていた。しかし、蓋を開けてみればその懸念は杞憂に終わった。海外市場におけるライセンス収益が北米および中国本土を中心に急伸し、国内の落ち込みを埋めるどころか全体の利益水準を一段上のステージへと押し上げたのだ。
特に顕著だったのが、現地大手流通チェーンとの直接契約(Direct-to-Retail)の拡大である。中間の卸業者を挟まない高粗利なライセンス形態へとシフトしたことで、売上高の増加率をはるかに超えるペースで営業利益が膨らむ好循環が確立されている。かつて自社直営店やテーマパークの固定費負担に泣いた構造は、すでに過去のものとなった。