今回の巨大プロジェクトを巡っては、最初からスムーズに一社に収まったわけではない。事態の裏側では、世界を代表する主要な動画配信サービスによる壮絶な放映権争奪戦が繰り広げられていた。アジア発のオリジナルコンテンツに対する世界的な需要の高まりを背景に、欧米のメガプラットフォーム同士が札束を飛び交わせる空前のマネーゲームが展開されたのだ。
競合相手として最後まで火花を散らしたのは、アジア市場のシェア拡大を狙うAmazon Prime Video、そしてハイエンドなクオリティ路線で知られるHBO Maxだったとされる。特に独自の世界観と洗練された映像美を評価する欧米のバイヤー陣からは高い評価が寄せられ、各社が破格の出資条件を提示した。最終的にNetflix Japanがその放映権を勝ち取った背景には、単なる金銭的提示にとどまらず、クリエイターの表現の自由を全面的に保障するという制作環境上の強いコミットメントがあったと言われている。