歴代のM-1グランプリ王者といえば、優勝翌日から民放各局の朝の情報番組や深夜バラエティを何十本も駆け巡るのが通例でした。しかし、令和ロマンの現在の活動を検証すると、そうした既定路線とは大きく異なる風景が広がっています。
彼らが最も重きを置いているのは、神保町よしもと漫才劇場やルミネtheよしもとを拠点とする「劇場の現場」、そして自前の公式YouTubeチャンネル『オフィシャル令和ロマン【公式】』をはじめとするデジタル配信です。関係者の証言や当時の特番インタビューにおいて、高比良くるまは「消費されるだけのテレビ出演は最小限にし、自分たちの漫才の鮮度を劇場で保ち続ける」という明確なポリシーを語っていました。
ここで多くの読者が関心を寄せるのが、令和ロマンの年収の噂です。民放レギュラー番組を大量に抱えていないことから「収入が伸び悩んでいるのではないか」と勘ぐる向きもありますが、実態は真逆です。
吉本興業の収益構造において、劇場出番のギャランティ、即日完売を記録する単独公演のオンライン配信チケット売上、さらにYouTubeの広告収入やタイアップ案件は、出演者への還元率が極めて高いことで知られます。業界アナリストの試算や芸人仲間の証言を総合すると、コンビそれぞれの推定年収は数千万円から1億円規模に達しているとみられ、時間に追われ疲弊することなく高収益を生み出す「最も賢敏なビジネスモデル」を完成させています。