混雑緩和の背景には、獣医療現場における「人手不足」と「分業化」の進展も深く関わっている。国家資格として創設された愛玩動物看護師の存在感が年々増しているのだ。
制度化以降、十分な技能を持つ愛玩動物看護師は、獣医師の指示のもとで採血や投薬、カテーテル留置などの一部医療行為をサポートできるようになった。これにより、獣医師が一から十まですべての処置を行う従来のスタイルから、高度なチーム医療へと現場がシフトしている。
飼い主に対する予防薬の服用指導や事前ヒアリングを愛玩動物看護師が丁寧に担当することで、獣医師は診断と処置に専念できる。結果として医療の質を落とすことなく、回転率を高めることに成功している病院が増加中だ。