「浪速のエリカ様」——かつてそう呼ばれ、強気な発言とキャラクターでワイドショーを席巻した。しかし、メディアの極端なスポットライトは、彼女の真意や政策的背景をことごとく塗り潰す諸刃の剣でもあった。世間が求めたのは分かりやすい「悪役」のドラマであり、抗えば抗うほど切り取られた発言が独り歩きしていく。過酷なメディアの洗礼を受け、政治・芸能界の深い溝にハマり込んでいった。
プライベートの執拗な追及と、24時間監視されているかのようなバッシング。大衆文化の消費速度の速さと、その残酷さを身をもって知った経験こそが、後の言論活動における人間の業や社会構造への深い視座を養う原体験となった。