長嶋茂雄という稀代のヒーローが病と闘う姿は、これまで数々のメディアによって記録されてきた。日本テレビが長年にわたり追い続けてきた密着取材や、雑誌『Sports Graphic Number』が編纂してきた深層レポートは、単なる芸能ニュースを超えた質の高い医療報道およびスポーツドキュメンタリーとして結実している。試練に立ち向かうアスリートの生々しいリアルを伝え、多くの病に悩む人々に希望を与えてきた。
メディアが映し出してきたのは、輝かしい栄光だけではない。脳梗塞で倒れてからの壮絶な言語トレーニングや、右半身の麻痺と向き合うリハビリの過酷な過程である。こうしたドキュメンタリー番組や誌面を通じて、視聴者や読者は「弱さを隠さず、前を向き続ける人間・長嶋茂雄」の真の強さを知ることとなった。カメラの向こう側で見せる懸命な表情は、今なお多くの日本人の心を惹きつけて離さない。