80年代の空前の女子プロレスブームを牽引した伝説のレスラー、長与千種。その波乱に満ちた若き日を演じるにあたり、求められたのは形だけの真似事ではなかった。プロレスラーとしての説得力を持つ身体を作るため、彼女は10kg以上に及ぶ徹底的な増量と筋力トレーニングを敢行した。
元プロレスラーによる指導のもと、日々倒れ込むほどの受け身の練習と技の習得に没頭。首を太くし、肩幅を広げ、全身の皮下脂肪を削ぎ落として筋肉へと変貌させる過酷な肉体改造は、精神面をもタフに変えさせた。リングの上で吐き出す咆哮や、相手を睨みつける鋭い眼光は、嘘偽りのない本物のレスラーそのものだったのだ。