放映権ビジネスにおいても、赤ヘル軍団の独自路線は際立っている。近年のスポーツ界では、動画配信プラットフォームであるDAZNなどのデジタル放映権の一括獲得が加速しているが、カープは地元広島エリアでの地上波生中継を極めて大切にするスタンスを守り続けている。
セントラル・リーグに所属する他球団が配信ネットワークの全国均一化を推進する中で、広島エリアでのDAZNライブ配信制限などは時として話題を呼ぶ。しかし、これには「地元のファンやローカル放送局との強い結びつきを最優先する」という明確な意図が存在する。
デジタル化の波に呑まれることなく、地域密着の放映権ビジネスを展開することで、地元企業からの安定したスポンサー収入と高い視聴率をキープしている。時代の最先端を追いつつも、核となるローカルコミュニティの価値を落とさない戦略的な頑固さがここにある。