不要になった服を送ることで医療支援につなげる「古着deワクチン」は、単なる衣類の寄付運動にとどまらない精巧なエコシステムを持つ。利用者が購入した専用の回収キットが手元に届き、そこに不要な服やバッグ、靴などを詰めて集荷に出す。すると、開発途上国で感染症から子どもを守るためのポリオワクチンが現地へ届けられる仕組みだ。
この事業の柱となっているのが、元首相夫人である細川佳代子氏が創設に関わり、長年にわたって命を救う活動を続けている認定NPO法人世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)だ。送られた古着は単に現地へ直送されるのではなく、一度ビジネスとして海外へ輸出され、現地の雇用を生み出しながら換金される。その利益の一部がJCVを通じて国際協力・医療支援の現場へと還元される仕組みだ。捨てるはずだった服が、めぐりめぐって小さな命を救うリレーのバトンへと姿を変える。