閣僚として数々の要職を歴任した彼だが、その政治的業績がもっとも社会にインパクトを与えたのは大臣時代の大胆な切り込みだろう。特に総務省のトップに就任した際、既得権益の打破に向けて官僚組織や巨大組織と正面から対峙した姿勢は、当時の永田町に大きな激震を走らせた。
時に「直言」が物議を醸すこともあった。しかし、オフレコ発言の裏側に隠されていたのは、形骸化した行政システムへの強い危機感と、国民生活を第一に捉える泥臭いまでの正義感だ。NHKをはじめとするテレビの生討論で見せた一切飾らない物腰と、論理的でありながら感情を揺さぶる弁舌は、今なお多くの国民の記憶に焼き付いている。