日本の税務実務において、出張経費の精算担当者や経理部門を最も悩ませているのがBooking.comのインボイス制度(適格請求書等保存方式)対応です。
Booking.comの運営主体は、オランダに本社を置く外国法人「Booking.com B.V.」です。日本の国税庁に対する適格請求書発行事業者登録を行っていない場合、事前決済でBooking.comが発行する領収書には「Tから始まる13桁の登録番号」が記載されません。
上記の通り、「国内ホテルの出張宿泊をBooking.com上で事前決済する」ケースが税務上最も複雑になります。企業が消費税の仕入税額控除を満額受けることができず、経理担当者の仕訳業務(「課税仕入・経過措置80%」等の区分処理)に負担が生じるため、社内規程で「国内出張時の海外OTA事前決済」を禁止または現地決済に限定する企業も増えています。