彼女の才能が別の形で爆発したのは、極めてシンプルな線描のイラストだった。失恋、不安、人間関係のギクシャク、そして日常の気まずい瞬間。それらを一瞬で捉えた痛烈でユーモラスなイラスト作品は、瞬く間にSNS上で爆発的な共感を呼んだ。
『Love Sick』をはじめとする著作やイラスト集には、甘さの中に確かな毒が潜んでいる。誰しもが心の中で思いながらも言葉にできない恥ずかしい感情。彼女はそれを短い一言とシンプルなスケッチで見事に描き出す。完璧に整えられたデザインではなく、手描きの歪みがあるからこそ、見る者の胸にダイレクトに突き刺さるのだ。