短期間でこれほどの劇的な変化を生み出す背景には、綿密な計算に基づいた食事管理とハードなトレーニングが存在します。
減量期における食事法は、まさに精神力との戦いでした。『天皇の料理番』の減量時には、炭水化物を極力カットし、主食をキャベツやブロッコリーなどの温野菜、鶏胸肉、納豆などの低脂質・高タンパク食材に限定。空腹感を紛らわせるために細かく刻んだキャベツを時間をかけて咀嚼し、水分摂取量まで厳密にコントロールしていました。また、過度な食欲を刺激しないよう、減量中は外食や知人との会食を完全に断つ徹底ぶりでした。
一方、増量期にはまったく逆のアプローチが取られます。単に脂肪を付けるのではなく、がっしりとしたフレームを作るため、1日6食から8食に分けて炭水化物を大量に摂取。夜中にアラームをセットして起き上がり、プロテインや炭水化物(おにぎりやパスタ、蒸しパンなど)を胃に流し込むという過酷な日課を自身に課していました。「食べる作業がつらくて涙が出そうだった」と後に振り返るほど、増量は減量以上に苦しいプロセスだったと明かしています。
筋肉メニューにおいても一切の妥協がありません。『変態仮面』や後のアクション作品では、大胸筋や広背筋だけでなく、美しいボディラインの要となる大臀筋(お尻の筋肉)やハムストリングスを徹底的に強化。スクワットやデッドリフトなどのコンパウンド種目を高重量でやり込み、体脂肪率を一桁台前半まで絞り込むトレーニングプログラムを構築していました。