秋葉原がまだパソコンパーツや電子部品の街としての色彩を強く残していた2001年5月31日、キュアメイドカフェは産声を上げました。「癒やし(CURE)」をコンセプトに掲げたこの店舗は、コスパグループ(現タブリエ・マーケティング等)が展開するキャラクターカルチャーの延長線上にありながら、既存の飲食店にはない独自の美学を持っていました。
当時の秋葉原では、ゲームの販促イベントなどで一時的にコスプレ給仕を行う試みはあったものの、常設のカフェとしてメイドが給仕するスタイルは世界初の試みでした。後にギネス世界記録や各種メディアでも「最古のメイドカフェ」として記録されることになります。
創業当時の様子を知る関係者や初期からの常連客の手記には、「お帰りなさいませ、ご主人様」という過度なおどけ言葉ではなく、丁寧な一礼と「いらっしゃいませ」という静かな歓迎がそこにあったと記されています。この「作品や世界観へのリスペクト」「上品な距離感」こそが、一過性のブームに終わらず、25年以上にわたり愛され続けるカルチャーの礎となっています。
2026年12月、長年親しまれた外神田3丁目の旧店舗から、秋葉原駅徒歩2分のオノデン本店4階「ジーストア・アキバ」内へと移転。広々としたフロア設計と最新設備を備えつつも、創業以来の重厚なウッド調の内装と落ち着いたクラシカルな世界観を完全に継承しています。