ハリウッドにおけるロマンティック・コメディの黄金期を支えたのは、間違いなく彼女たちの魅力的な笑顔だった。『プリティ・ウーマン』が打ち立てた不朽の金字塔は、ヒロインが心の底から爆笑し、人生を自分の手で切り開いていく爽快感にあった。型にはまった慎み深さを脱ぎ捨て、口を大きく開けて笑う姿は、観客に解き放たれる快感を与えたのだ。
その黄金期の遺伝子は、現代のオリジナル作品や新作映画にも確実に受け継がれている。ロマンティック・コメディというジャンルが時代に合わせて変化する中で、ヒロインに求められるのは単なる可愛らしさではなく、生き生きとした人間臭さとユーモアだ。くすっと笑い、時に大声で泣き、全力で恋と仕事に向き合う――そんなリアルな女性像を成立させているのが、口元の豊かさである。