一方、実際の自然フィールドで異彩を放ったのが、日没後から深夜にかけて実施される「ナイトトレッキング」や星空観察会である。日中の危険な暑さを完全に回避できる上、都市部では決して見られない幻想的な夜景や満天の星を鑑賞できる企画が、全国の山麓エリアで一斉に展開された。
山梨県や長野県の山岳ガイド協会が主催したツアーでは、LEDライトを備えた専用ギアを装着し、静寂に包まれた夜の森を歩くプログラムがチケット発売開始わずか数分で完売する事態となった。夜の静けさの中で野生動物の声に耳を澄ませる特別な時間は、日常の喧騒に疲れた現代人にとって格好のリフレッシュ機会となっている。真夏のレジャー=日中という固定観念は、完全に崩れ去りつつある。