観客も、球児も、そして報道陣も。2026年夏の甲子園で最も誰もが肌で感じている変化、それが試合スケジュールの「朝夕2部制」の完全定着だ。気温がピークに達する正午から午後3時までの時間帯を避け、第1部を早朝からスタート、夕方から第2部を再開するこの変則的なタイムスケジュールは、導入当初の戸惑いを乗り越え、いまや大会の新たな日常となった。
試合開始前の静寂が漂う早朝の阪神甲子園球場。朝日が内野の土を照らす中でのプレーボールは、どこか清々しささえ漂わせる。一方、ナイター照明に照らされる夜の第2部は、まるでプロ野球さながらの幻想的な雰囲気を醸し出す。「暑さで思考が麻痺する感覚がなく、試合終了まで集中力を保てる」。甲子園に出場したある地区代表主将の言葉が、この改革の正しさを物語っている。