映画ファン、特に海外のシネフィルや特撮ファンに今なお衝撃を与え続けているのが、1968年に松竹が制作した伝説的SFホラー映画『吸血鬼ゴキミドロ』だ。海外の巨匠監督たちにも影響を与えたとされる本作で、松岡は息をのむような美しさと恐怖が交錯するヒロイン役を見事に演じ切った。
空飛ぶ円盤の襲来、極限状態に追い込まれた人間のエゴイズム、そして異形の恐怖——特撮技術が急速に進化していた当時の日本映画界において、一線を画す異色作として語り継がれている。彼女が見せた透明感あふれる美貌と冷徹な恐怖表現の対比は、日本のSFホラー映画史において金字塔と称するに相応しい素晴らしい演技だった。