騒動の発端は、2017年にスタートした個人支援プラットフォーム「VALU」の急速な普及にありました。VALUとは、ビットコインのブロックチェーン技術を活用し、個人が「VA」と呼ばれる模擬株式を発行・売買することで資金調達ができるサービスです。当時は仮想通貨バブルの黎明期であり、多くの著名人や起業家が参入していました。
2017年8月9日、ヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏の3名がVALUに上場。ヒカル氏がSNS上で「VALUで何か面白いことを企んでいる」「株主優待をつけるかもしれない」といった期待感を煽る投稿を行ったことで、ファンの買い注文が殺到しました。VAの価格はストップ高を連発し、最高値まで跳ね上がることとなります。
しかし、事件は上場からわずか数日後の2017年8月15日に発生しました。ヒカル氏らは事前告知なしに、自身が保有していた自己発行VAの全量を市場で一斉に売却。同時に、所属事務所VAZの関係者も保有VAを売り抜けていたことが発覚しました。このヒカルのVA全量売却により、VA価格は一瞬で暴落。高値で買い支えていた一般ユーザーやファンは莫大な含み損を抱え、ネット上は怒号の渦に包まれました。