深夜2時過ぎ、X(旧Twitter)上の匿名アカウントから投稿された一本の動画がすべての発端だった。数分後には複数のインフルエンサーアカウントがこれを拡散し、まとめサイトや掲示板へ波及。朝を迎える頃には数百万回の再生数を記録し、ハッシュタグがトレンドの上位を占拠した。
だが、本誌が画像解析の専門家とともに検証を行ったところ、拡散された動画には不自然なフレームの歪みや音声データの合成痕跡が検出された。流出したとされるプライベート写真の一部は、過去に別の人物が投稿した画像を加工したものであることも判明。SNS上の熱狂が無検証のままデマや合成映像を拡大させ、事実のように誤認させていた実態が浮かび上がった。
もちろん、すべての素材が虚構というわけではない。一部の画像は、タレント本人のクラウドストレージや関係者のプライベートチャットから不正アクセスによって窃取された疑いが強い。流出の経緯は、意図的なハッキングと悪意ある合成加工が組み合わされた複雑なサイバー犯罪の様相を呈している。