展示の中心で圧倒的な存在感を放っているのが、歴代GT-Rの象徴でありモータースポーツの歴史を塗り替えた名機RB26DETTだ。並列ツインターボと直列6気筒配置が紡ぎ出す金属音は、ファンの間では今も語り草となっている。グループA全勝という偉業を成し遂げたこの心臓部は、極限状態での耐久性と圧倒的パワーを両立させた奇跡のプロダクトだ。
そして、「スカイラインの父」として知られる櫻井眞一郎が遺した設計思想も、この空間の随所に息づいている。「走る・曲がる・止まる」という車の基本性能を高次元で融合させ、ドライバーと対話するマシンを作り上げる。櫻井が注入した走りの美学は、RB26DETTをはじめとする歴代のハイパフォーマンスエンジンに確かに刻み込まれている。